
2026.10.19
フローチャート作成ツールとは、業務の手順や判断の分岐を、専用の図形と矢印で手早く図にできるソフトウェアやWebサービスのことです。
ExcelやPowerPointでも描けますが、作成ツールを使うと修正や共有の手間が大きく減るのが利点です。
本記事では、フローチャート作成ツールの特徴と選び方のポイントを押さえたうえで、無料で使えるものを含むおすすめ11選をタイプ別に分かりやすく解説します。
よくある質問では、無料ツールの有無やOfficeソフトとの使い分けにも答えます。


フローチャートとは、作業の手順や判断の分岐を、決められた記号と矢印でつないで表した図のことです。
フローチャートの作り方の基本として、開始・終了は角の丸い長方形、処理は長方形、条件分岐はひし形で描くのが一般的で、誰が見ても同じ順番で流れを追えるようになります。
業務マニュアルの図解や承認ルートの確認、システムの処理設計など、部署や職種を問わず幅広く使われています。
工程や分岐が増えるほど手書きやOfficeソフトでは修正の手間がかさむため、専用の作成ツールで描くのが一般的になっています。
フローチャートはOfficeソフトの図形機能でも描けますが、作成ツールはフロー図の作成に特化しているのが違いです。
図形の接続や整列、共有にかかる手間が大きく減るため、更新が続く業務フローほど効果が大きい点が特徴です。
以下で、Officeソフトと比べた3つのメリットを紹介します。
専用の図形と自動整列ですばやく描ける
修正しても図が崩れにくい
チームで共有・管理しやすい
作成ツールには、端子・処理・判断といったフローチャート用の記号があらかじめ用意されています。
図形をドラッグで置くと矢印がつながり、位置もそろえてくれるため、線を1本ずつ引き直す作業がいりません。
大きな業務フローでも画面上で拡大・縮小しながら全体と細部を行き来できるので、紙やスライドの枠に収める工夫も必要ありません。
Excelのように図形の大きさや間隔を手作業で整える必要がないので、描き慣れていない人でも短時間で見やすい図に仕上げられます。
業務フローは、担当者の交代やシステムの入れ替えのたびに書き換えが必要です。
作成ツールでは図形同士が矢印で結び付いているため、途中に工程を1つ足しても、前後の図形と線が自動で追従します。
分岐を1本加えるときも、ひし形の判断記号から線を引き出すだけで済み、既存の配置を崩さずに描き足せます。
Officeソフトで描いた図は1か所の修正で全体のレイアウトが崩れやすく、更新が後回しになって実態とずれていく原因になりがちです。
多くの作成ツールはクラウド上に図を保存し、URLを送るだけで関係者に共有できます。
ファイルをメールで送り合う必要がないため、どれが最新版かわからなくなる混乱が起きにくくなります。
閲覧だけのメンバーと編集するメンバーを分けて権限を設定できるツールも多く、社内で図を一元管理する場所として使える点も利点です。
協力会社や他部署にも閲覧用のリンクを渡せば同じ図を見てもらえるため、説明のたびに画像を書き出して送る手間も省けます。

ツールを比べる前に、まず「何の業務を図にして、誰と使うのか」を決めておくと、必要な機能を絞り込めます。
目的があいまいなまま機能の多さで選ぶと、使われずに形だけ残る結果になりかねません。
そのうえで、次の5つのポイントを確認してください。
共同編集・コメント・履歴管理の充実度
普段使うツールと連携できるか
利用人数の上限
クラウド型かインストール型か
テンプレートの豊富さ
複数人でフローを作るなら、同じ図を同時に編集できるかを最初に確認します。
図の特定の箇所にコメントを残せるツールなら、修正の依頼や確認を図の上で完結でき、会議やメールでの説明が減ります。
変更履歴から以前の状態に戻せるかどうかも、誤って消した工程を復元するために欠かせない機能です。
無料プランでは同時編集や履歴が使えないツールもあるため、プランごとの違いまで見比べてください。
社内で使っているクラウドストレージやチャット、プロジェクト管理ツールと連携できるかも重要な観点です。
たとえば普段のファイル置き場に図を直接保存できれば、既存の管理ルールをそのまま使えます。
Microsoft 365を導入している企業ならVisio、Backlogを使うチームならCacooというように、すでにある環境との相性で候補を絞ると定着しやすくなります。
無料プランや安価なプランでは、招待できるメンバー数や編集できる人数に上限が設けられている場合があるため注意が必要です。
数人で試しているうちは問題がなくても、部署全体に広げた段階で上限に達し、有料プランへの切り替えが必要になるケースは少なくありません。
今の利用人数だけでなく、半年後や1年後に使う人数を見込んでプランを選ぶと、乗り換えの手間を防げます。
ブラウザで使えるクラウド型は、インストールが不要で、社外のメンバーとも図を共有しやすい点が強みです。
一方で、機密性の高い業務フローを扱う場合は、データの保存場所や通信の暗号化、シングルサインオンへの対応が自社の基準を満たすかを確かめる必要があります。
クラウドへの保存が社内規程で難しいときは、パソコンにインストールしてオフラインで使えるツールを選ぶ方法もあります。
業務フローや組織図、システム構成図などのテンプレートがそろっていれば、白紙から描くより早く形にできるのが利点です。
自社用に手を加えたテンプレートを保存して使い回せるツールなら、部署ごとに描き方がばらつくのを防げます。
導入前に実際の業務に近いテンプレートで1本描いてみると、操作のしやすさまで確かめられます。
テンプレートの数だけでなく、日本の業務に合う内容かどうかも見ておきたいポイントです。
フローチャート作成ツールは、業務の運用まで管理できる「業務改善型」、図を描くことに特化した「作図特化型」、自由度の高い「デザイン・ホワイトボード型」の3タイプに大別できる点が特徴です。
下の表で無料で使える範囲を比べ、目的に合うタイプから候補を絞ってください。
タイプ | 無料で使える範囲 | |
|---|---|---|
mfloow | 業務改善型 | 無料プランなし(無料のデモ版あり) |
Microsoft Visio | 作図特化型 | 対象のMicrosoft 365法人向けプランにWeb版が付属 |
draw.io | 作図特化型 | すべて無料・登録不要 |
Cacoo | 作図特化型 | 機能制限付きのフリープランあり |
Lucidchart | 作図特化型 | 編集できるドキュメント3つまで |
EdrawMax | 作図特化型 | 無料版あり(書き出しに透かし) |
Google図形描画 | 作図特化型 | Googleドライブから作成可能 |
Canva | デザイン・ホワイトボード型 | 無料プランで作成可能 |
Figma(FigJam) | デザイン・ホワイトボード型 | FigJamファイル3つまで |
GitMind | 作図特化型 | 作成数に上限のある無料プランあり |
ClickCharts | 作図特化型 | 非営利目的に限り無料版を利用可能 |
mfloow
Microsoft Visio
draw.io
Cacoo
Lucidchart
EdrawMax
Google図形描画
Canva
Figma(FigJam)
GitMind
ClickCharts

mfloowは、業務フローの整理からマニュアル化、タスクの運用、分析までを一気通貫で行える業務改善プラットフォームです。
業務フローはフローチャート画面で可視化でき、プロセスやタスクをドラッグ&ドロップで追加・並べ替えすることが可能です。
描いたフローはテンプレートとして保存し、担当者と期日を割り当てて繰り返し使えるため、誰が担当しても同じ手順で業務を進められます。
毎月の定例業務などは時期が来ると自動でフローが立ち上がり、外部SaaSとの連携で二重入力も減らせるので、描いた図をそのまま業務の自動化につなげられる点が強みです。
操作は無料のデモ版で事前に試せます。
参考:
・mfloowヘルプセンター「フローテンプレート:フローチャートの使い方」
・mfloow「料金」

Microsoft Visioは、Microsoftが提供する作図ツールで、Officeと同じ感覚で操作できる点が特徴です。
ビジネス向けなど対象となるMicrosoft 365のプランには、基本的な図を作成・編集できるWeb版の「Visio in Microsoft 365」が含まれています。
複雑な図やデスクトップアプリが必要な場合は有料のVisio Plan 1またはPlan 2の契約が必要で、30日間の無料試用で事前に試せます。
参考:Microsoft「Microsoft 365 Visio: サブスクリプション プランと価格を比較する」

draw.ioは、ブラウザで使える無料の作図ツールで、アカウント登録をしなくてもすぐにフローチャートを描き始められるのが特徴です。
作成した図はGoogleドライブやOneDrive、Dropboxなどに保存でき、GoogleドライブかOneDriveに保存した場合は複数人でリアルタイムに共同編集できます。
Windows・Mac・Linux向けのデスクトップアプリはオフラインで動作するため、ネットワークにつながない環境でも使える点が強みです。
参考:
・draw.io(公式サイト)
・draw.io「Collaborate in real time using draw.io」

Cacooは、プロジェクト管理ツール「Backlog」を提供するヌーラボのオンライン作図ツールです。
フローチャートのほか、ネットワーク図やワイヤーフレームなど幅広い図に対応し、ブラウザ上で複数人が同時に編集できます。
一部の機能に制限のあるフリープランがあり、有料プランの全機能も30日間無料で試せます。
参考:
・Cacoo「料金プラン」
・Nulab「Cacoo Diagramming Software Pricing」

Lucidchartは、業務フローやシステム構成図の作成に向いたクラウド型の作図ツールです。
無料プランでも複数人でのリアルタイム編集に対応しており、チームで図を仕上げる使い方ができます。
ただし無料プランで編集できるドキュメントは3つまで、1つの図に置ける図形は60個までのため、本格的に使うなら有料プランが前提となります。
参考:
・Lucid「Lucidchart 料金・無料トライアル」
・Lucid「Collaborate in Lucid」

EdrawMaxは、Wondershareが提供する総合作図ツールで、フローチャートからネットワーク図まで幅広い図に対応したツールです。
時間制限のない無料版が用意されており、AI機能も有料版と同じ500トークン分を使えます。
ただし無料版はページが2ページまで、テンプレートが2つまでに限られ、書き出した図には透かしが入るため、社外に出す資料には有料版が必要です。
参考:
・Wondershare「EdrawMaxの価格とプラン」
・Wondershare「無料版はどのくらい使えますか?」

Google図形描画は、Googleドライブから新規作成できる作図機能で、図形と矢印を組み合わせてシンプルなフローチャートを描けます。
Googleドキュメントの[挿入]メニューから呼び出すこともでき、文書の中に図を直接埋め込める点が便利です。
ドキュメントやスプレッドシートと同じく複数人でのリアルタイム共同編集に対応しているため、Google Workspaceを使う職場では追加の導入なしで始められます。
参考:
・Google ドキュメント エディタ ヘルプ「図形描画とマークアップの使用方法」
・Google ドキュメント エディタ ヘルプ「スクリーン リーダーで共同編集、コメントする」

Canvaは、デザイン作成ツールとして知られるオンラインサービスで、フローチャートの作成にも使えるのが特徴です。
無料プランで使えるテンプレートや図形、フォントだけでもフローチャートを作れるため、費用をかけずに試せます。
色やアイコンで見栄えを整えやすく社外向けの資料に向いていますが、分岐の多い複雑な業務フローには作図特化型のほうが扱いやすいでしょう。

FigJamは、デザインツールのFigmaが提供するオンラインホワイトボードで、付箋や図形を使ってフローを自由に描けます。
ブレインストーミングで洗い出した業務を、その場でフローチャートに整理するような使い方に向いています。
無料のスタータープランでは作成できるFigJamファイルが3つまでのため、継続して使う場合は有料プランを検討してください。
参考:Figma「Starter plan overview」

GitMindは、マインドマップとフローチャートを作成できるオンラインツールです。
シンプルな画面で操作を覚えやすく、アイデアを広げるマインドマップと手順を整理するフローチャートを1つのツールで使い分けられます。
作成できるファイル数などに上限はあるものの無料プランがあり、個人や少人数で試す用途から始められます。

ClickChartsは、NCH Softwareが提供するインストール型のフローチャート作成ソフトです。
WindowsとMacに対応し、テンプレートを使って業務フローや組織図を手早く描けます。
非営利目的であれば無料版を使えますが、業務で使う場合は有料版の購入が必要です。
フローチャート作成ツールについて、よく寄せられる疑問をまとめました。
無料で使えるツールの有無、Officeソフトとの使い分け、図の書き出し、AIによる自動作成など、導入前に気になりやすい点を取り上げています。
ツール選びの最終確認にお役立てください。
A.draw.ioのように登録不要で無料で使えるツールや、Googleドライブから使えるGoogle図形描画など、無料で始められる選択肢があります。
ただし無料プランは作成できる図の数や共同編集の人数に制限があることが多いため、チームで運用するなら有料プランも含めて比べてください。
A.縦に長い業務フローや、表と一緒に管理したい場合はExcel、会議資料に貼り付けて説明する場合はPowerPointが向いています。
どちらも図形の位置を手作業で整える必要があるため、工程が多い図や頻繁に更新する図は、フローチャート作成ツールで描くほうが効率的です。
A.多くのフローチャート作成ツールはPDFやPNGなどの形式で図を書き出せ、PowerPointには画像として貼り付けて使うのが一般的です。
ただし無料プランでは書き出せる形式が限られたり透かしが入ったりする場合があるので、資料に使う予定があれば対応形式を事前に確認してください。
A.業務の内容や手順をテキストで入力するだけで、AIが図の下書きを自動で作る機能を備えたツールが増えています。
生成された図をそのまま使うのではなく、実際の業務の順番や分岐と合っているかを担当者が必ず確認し、手直ししてから共有することが大切です。
フローチャート作成ツールは、専用の図形と自動整列で図をすばやく描け、修正や共有にも強い点がExcelやPowerPointとの大きな違いです。
選ぶときは、共同編集・コメント・履歴管理の充実度、普段使うツールとの連携、利用人数の上限、クラウド型かインストール型か、テンプレートの豊富さの5点を確認しましょう。
ツールは業務改善型・作図特化型・デザイン・ホワイトボード型の3タイプに分かれ、手軽に図を描くならdraw.ioやGoogle図形描画、見栄えや自由度を重視するならCanvaやFigJamが候補になります。
無料版は図の数や機能に制限があるため、まず無料で操作性を確かめ、チームで運用する段階で有料版を検討する流れが失敗の少ない進め方です。
一方で、フローチャートを描いたあとに業務を回し、改善まで続けたい場合は、描く機能だけでは足りません。
mfloowなら、業務フローの可視化から担当者・期日の割り当て、進捗の把握までを1つのプラットフォームで行えるため、描いたフローをそのまま日々の業務の標準として運用できます。
作成した業務フローを社内に定着させたい方は、まずはmfloowの資料で機能と活用イメージをご確認ください。

この記事を書いたライター

mfloowブログ編集部
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